書画
【SOLD】熊谷守一 額「五風十雨」(扇面)
額:縦53cm 横73cm
熊谷守一水墨淡彩画鑑定登録会登録証書
1975年
扇面に「五風十雨」と墨で書かれています。五風十雨とは、字のごとく、五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るということで、気候が穏やかで順調なことで、豊作の兆しとされます。また、世の中が平穏無事であることの例えとしても用いられます。守一が95歳の時の作品です。左下に「九十六才」(数え年)と書かれています。熊谷守一水墨淡彩画鑑定登録会の登録証書が付いています。守一はこのような書を、90歳を過ぎてから書き始めたそうです。こちらは、扇子に書いてもらうよう依頼があったのでしょう。以前の持ち主が扇子から骨を抜き、額装したため、骨の部分が白抜きになっています。
熊谷 守一
1880(明治13)年‐1977(昭和52)年
写実画から出発し、表現主義的な画風を挟み、やがて洋画の世界で「熊谷様式」ともいわれる独特な様式、極端なまでに単純化された形、それらを囲む輪郭線、平面的な画面の構成をもった抽象度の高い具象画スタイルを確立した。「二科展」に出品を続け「画壇の仙人」と呼ばれた。
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