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物故作家
民藝の作家
近代工芸
黒田 辰秋 「螺鈿大名縞中次」










共箱
昭和
人間国宝
径7.2cm 高さ7cm
黒漆地に螺鈿で縞文様を配した、気品あふれる中次です。
漆黒の面に整然と走る縞文様は、貝の持つ虹色の光を静かに浮かび上がらせ、端正でありながら豊かな表情を生み出しています。
天面には放射状に広がる螺鈿が施され、中心から外へと光が拡散するような構成が印象的です。直線の緊張感と、螺鈿特有の有機的な輝きが絶妙な均衡を保ち、静謐で格調高い佇まいを形づくっています。
類似作品が図録『生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―(京都国立近代美術館)』に掲載されています。
黒田 辰秋
1904(明治37)年 - 1982(昭和57)年
京都の塗師の家に生まれました。上塗りなどの分業制に疑問を持ち、上塗りだけでなく素地作りから一貫制作をしたいと思い、木工と漆工による作品制作を志しました。1924年、20歳の時に河井寛次郎の講演に感銘を受け、河井や柳宗悦らの民藝運動に参加しました。祇園の菓子舗 鍵善良房をはじめ、京都の注文主の支えのもと、独自の表現を追求しました。黒田は、白洲正子、志賀直哉、川端康成らとの交流も深く、映画監督 黒澤明から別荘の椅子を作る依頼も受けました。1966年には宮内庁からの依頼で、新宮殿正殿の扉飾り、大飾棚、椅子などを制作。そうした大作と並行して、茶器や飾箱などの小品も作り続けました。1970年(昭和45年)には、重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)に認定されました。認定の翌年には伝統工芸の世界でも名誉ある賞、紫綬褒章を受章しました。
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