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書画
近代工芸
鈴木 藏 「壷中日月長字幅」 共箱
共箱
昭和 -
人間国宝
幅35.4cm 長さ130cm
現代陶芸界を代表する巨匠の一人、鈴木 藏(1932年 -)による書作品、「壷中日月長」の字幅掛軸です。鈴木 藏は、志野や瀬戸黒といった日本の伝統陶磁を現代に蘇らせ、独自の美意識を確立した人間国宝(重要無形文化財保持者)として広く知られています。
「壷中日月長(こちゅうにちげつながし)」とは、仙人境のような別天地で、俗世のわずらわしさを離れ、悠久の時を過ごすという意味を持つ言葉です。多忙な現代において、この言葉は私たちに静かな思索の時間と、内なる平穏を問いかけます。鈴木 藏の力強くも奥行きのある筆致は、その深遠な世界観を見事に表現しており、見る者に静かで豊かな瞑想へと誘います。
この掛軸は、鈴木 藏が陶芸の世界で培ってきた感性と精神性が、墨と紙の上に見事に昇華された一点と言えるでしょう。彼の作品に共通する、静けさの中にも宿る力強さ、そして用の美に通じる品格が、この書からも感じられます。床の間はもちろん、現代の様々な空間に調和し、日々の生活に格別な趣と心のゆとりをもたらしてくれることでしょう。
鈴木 藏(すずき おさむ)
1934年 -
重要無形文化財保持者(人間国宝)。岐阜県土岐市出身。この地方は美濃焼の産地であり、父・鈴木通雄は釉薬の研究者。陶土や釉薬についてび、基礎的な知識を身につけた後、荒川豊蔵や加藤土師萌などに師事。桃山時代から継承されてきた陶芸技法である志野の研究に励み、その技法を体得。
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