古美術用語詳細

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永楽 和全(12代 永楽 善五郎)

1823年(文政6年) - 1896年(明治29年)

保全の長男で、幼名は仙太郎。義弟の宗三郎(回全)と共に仁清窯跡に御室窯を築き、本格的な作陶活動を始める。44歳で隠居した後も、加賀大聖寺藩に招かれ、山代で九谷焼の製陶指導を行った。1882年に油橋詰町を離れ、京都東山に菊谷窯を開窯。

この頃、妻を亡くし、さらに耳が聾になったため、「耳聾軒」と号した。保全が残した負債に悩まされることもあったが、後世に重要な基盤を残した人物でもある。