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物故作家
書画
須田 剋太 額 「風景」
油彩
額のサイズ:縦65cm 横75cm
司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」シリーズの挿絵で広く知られる画家、須田剋太(すだ こくた)による油彩作品「風景」です。
本作品は、須田剋太ならではの力強く大胆な筆致と、厚塗りのマチエールが際立つ一枚。手前には広大な水面が広がり、その対岸には圧倒的な存在感を放つ壮大な岩々がそびえ立っています。画面左下には、笠を被った数人の人物がこの雄大な自然を静かに見つめる様子が描かれており、自然の偉大さとそれに対峙する人間の姿が印象的なコントラストを生み出しています。
具体的な場所は明示されていませんが、それ故に鑑賞者の想像力を掻き立て、普遍的な自然の美と力を感じさせます。須田剋太が描く風景は、単なる写実を超え、内面から湧き上がるエネルギーと、対象の本質を捉えようとする画家の魂が宿っています。その独特の色彩感覚と構成は、見る者を深く惹きつけ、心象風景を深く刻むでしょう。
須田 剋太
1906(明治39)年 - 1990(平成2)年
日本の洋画家。埼玉県生。浦和画家。当初具象画の世界で官展の特選を重ねたが、1949年以降抽象画へと進む。力強い奔放なタッチが特徴と評される。司馬遼太郎の紀行文集『街道をゆく』の挿絵を担当し、また取材旅行にも同行した。
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