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物故作家
近代工芸
佐伯 守美 「象嵌釉彩樹林文扁壷」
共箱
昭和 -
径32cm×11cm 高さ50.5cm
佐伯守美による本作品は、幻想的な夕暮れの樹林を象嵌技法が用いられた扁壷です。
佐伯は、独立をすると、芳賀町給部で工房を開きます。作家の故郷・宇都宮の東側には防風林が点在し、佐伯が宇都宮と給部を往復していた頃、その木立の間から夕日が差し込む光景に心を奪われたといいます。その記憶がきっかけとなり、樹林の風景は新たな制作テーマとして取り入れられました。
本作では、練り込んだ色土や繊細な釉掛けを通して、佐伯が見た原風景が静かに、しかし鮮やかに表現されています。
やや歪みをもたせたフォルムと、器全体を包むように描かれた木立の情景が、見る者を詩的な時間へと誘います。両面に異なる景色が描かれ、見るほどに味わいの深まる逸品です。
佐伯 守美(さえき もりよし)
1949年 -
佐伯守美は、宇都宮市で、彫刻家佐伯留守夫の長男として生まれました。大学を卒業してから益子の塙陶苑に入社しました。独立をすると、芳賀町給部で工房を開きます。作陶に没頭する為、給部に仕事場を定めました。栃木県芸術祭工芸部門等の審査員を勤めるほか、個展も多数開催しています。
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