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物故作家
蒔絵
茶道具
江馬 長閑 「住吉蒔絵平棗」 即中斎書付

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

共箱

即中斎書付

径8cm 高さ5.5cm

 

本作は、京都の蒔絵師である江馬長閑による住吉蒔絵平棗です。住吉蒔絵とは、大阪の住吉神社の鳥居、太鼓橋、池、神殿、そしてその周りに松をあしらった図柄のことで、蒔絵の意匠の一つです。桃山時代以降、「源氏物語」や「住吉物語」などの王朝文化の影響を受け、蒔絵に盛んに用いられました。

本作でも、蓋裏や立ち上がりの部分にまで丹念に松林が蒔絵されております。蓋の表には橋のモチーフが蒔絵で描かれ、静謐で雅な雰囲気を漂わせています。高台には「長閑作」の銘があります。また、箱の蓋裏には、表千家十三代家元・即中斎宗匠による書付が添えられております。箱の底には江馬長閑の落款があります。

 

 

江馬 長閑

1881(明治14) - 1940(昭和15)

近代京都の蒔絵師。 奈良、大和郡山藩士の子の生まれ、本名長治。

十八歳で大阪に出て櫛蒔絵師である小西春斎に学び、後に五代山本利兵衛に師事する。師の没後、六代利兵衛とともに制作を続けたが、六代利兵衛の没後、独立した。明治42年「佳都美会」に参加して、迎田秋悦らとともに京都漆芸の発展に努め、大正5(1916)年から昭和5(1930)年まで京都市立美術工芸学校漆工科の教員として後進の指導にあたり、京都の漆芸界で活躍した。

また、旧帝展に出品、京都工芸美術協会評議員、京都工芸院の同人であった。『老蒔絵重硯箱』(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)など宮内省御用品も多数手がけた。大正8年の東宮の立太子式に皇宮よりお祝いの文台、硯箱を神坂雪佳の図案により制作し、大正12年、東宮御成婚記念に京都市より献上の書棚を神坂祐吉、迎田秋悦らとともに制作した。

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