漁樵問答(ぎょしょうもんどう)
漁樵問答(ぎょしょうもんどう)
1.漁夫が言うには、釣竿や糸など完璧にしていても、釣れなければ釣れない。
樵夫(きこり)が言うには、背負えるだけ背負ってさらに薪を背負っても転んで
怪我をするだけ。意味するところは「身分をわきまえよ。限界を超えてはならないし、結果は天命のなすところ。」と言う中国の故事から名付けられた。
2.山で生きる樵夫、海で生きる漁師、いずれも生活していく場は自然そのもの。二人の立場が違うために話がかみ合わない。お互いに分からんやつだと口論しつつも、話が展開していくなかで、ふと天道的な知性で共通する部分があることに気が付く。
話し合うことでお互いの理解、共通認識が生まれ、より高い知性が得られる。