物故作家
書画
近代工芸
【SOLD】富本 憲吉 「花字壷画幅」
SOLD
幅61cm 長さ131cm
軸先：富本憲吉 作
昭和の陶芸界を代表する巨匠・富本憲吉による作品です。壷を描いた墨画の上に、力強くも流麗な「花」の字が重ねられた本作は、富本ならではの美意識と造形感覚が融合した一幅。画面中央の壷は、彼の陶芸作品を思わせる端正な造形でありながら、筆致には余白の美を感じさせます。その上に大胆に書かれた「花」の文字は、花の生命力と香り立つような華やぎを力強く表現しています。また、軸先にも富本憲吉自身の手が入り、細部に至るまで作家のこだわりが息づいています。掛軸としての完成度も高く、現代の空間においても洗練された存在感を放ちます。
富本 憲吉
1886（明治19）年 - 1963（昭和38）年
奈良県出身。日本の近代陶芸を代表する陶芸家であり、重要無形文化財保持者（人間国宝）。文様の美と実用性の融合を目指し、「用の美」を重んじた作品を多く残しました。ロンドン留学で出会ったアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受け、帰国後は染付や色絵などに新しい芸術性を吹き込みました。文化勲章受章（1955年）。
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