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近代工芸
上田 恒次 「白磁面取花瓶」
共箱
口径14cm 胴径27cm 高さ33.5cm
この花瓶は、昭和に活躍した陶芸家、上田恒次(1914-1987)によって作られた白磁面取花瓶です。
堂々としたサイズで、均整の取れた美しいフォルムが特徴です。全体に施された面取りが、滑らかな白磁の表面に繊細な陰影を生み出し、シンプルながらも表情豊かな存在感を放っています。凛とした佇まいは、どのような花や空間にも美しく調和するでしょう。
上田恒次は、白磁や練上などの制作を得意とし、その洗練された造形と釉薬の美しさで高い評価を得ています。
上田 恒次
1914 - 1987
京都の呉服商「松屋」に次男として生まれる。富本憲吉の『窯遍雑記』を読み陶芸家を志すようになる。上田恒次は、河井寬次郎の弟子にあたる陶芸家である。上田は京都市立第二工業学校(現京都市立伏見工業高等学校)陶磁器科を卒業し、独学で建築を学んだ。上田は河井に弟子入りすることをなかなか許されなかったが、自邸の建築を相談した際に建築好き同士意気投合し、弟子入りを許されたという。1962年には日本橋三越本店美術部で自身初となる個展を開催する。以降は各地で開催。1974年には富本憲吉記念館建設にあたり、設計および工事を監督する。1987年95歳没。作品は東京国立近代美術館に収蔵されている。河井寛次郎より練上の技法を継ぐことを許された唯一の陶芸家であり柳宗悦・浜田庄司・富本憲吉らとも交流があった。
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