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物故作家
近代工芸
松井 康成 「練上破調文壷」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

共箱

昭和

人間国宝

口径4cm 胴径15cm 高さ14cm

 

本作は、練上(ねりあげ)の技法によって重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた陶芸家・松井康成(1927–2003)による壷です。

 

練上は、古くは中国・唐の時代に起源を持つとされる技法で、異なる色の陶土を幾重にも重ね、断面の模様を活かして成形する高度な技術を要します。松井はこの伝統技法に独自の美意識と創意を加え、近代陶芸において唯一無二の芸術表現へと昇華させました。

 

彼は自らの技法に名称を与えることで、それぞれの技術的特性と芸術的意図を明確に示しています。本作に用いられている「破調(はちょう)」は、その代表例のひとつであり、ろくろの回転運動を文様に取り入れることで、動きとリズムを感じさせる独創的な表現を生み出しています。

 

 

松井 康成

1927(昭和2)年 - 2003(平成15)年

長野県生まれ。明治大学を卒業し、茨城県笠間市にある浄土宗月崇寺の住職の跡を継ぐ。その後、廃窯となっていた、山門下の窯を再興し、東洋陶磁の研究を行う。栃木県の田村耕一に師事。練上手の技法を研究し、完成させ、昭和44年には、第9回伝統工芸総裁賞や日本陶磁協会賞などの数々の賞を受賞。平成5年、人間国宝に認定。

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