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上田 恒次 「練上鶉手飾大鉢」

 

 

 

 

 

 

▲高台部分の写真

 

▲共箱には「於洛北木野皿山窯製之 昭和47年春吉辰」と記されています。

 

 

共箱

径52cm 高さ11cm

 

民藝の精神を背景に独自の造形美を追求した陶芸家・上田恒次による練上の代表作です。練上は、師である寛次郎との強い絆を象徴する技法であり、上田はその教えを受け継ぎながら、自身の世界観を確立しました。色合いの異なる土を幾重にも重ね合わせることで生み出された波状の文様が、器全体に美しいリズムと躍動感を与えています。径52cmという存在感あふれる大作でありながら、細部にまで緻密な職人技が行き届いた逸品です。共箱には「於洛北木野皿山窯製之 昭和47年春吉辰」と記されており、1972年春に洛北の皿山窯にて手掛けられた背景が明瞭に伺えます。

 

 

上田 恒次

1914(大正3)年 - 1987(昭和62)年

京都の呉服商「松屋」に次男として生まれる。富本憲吉の『窯遍雑記』を読み陶芸家を志すようになる。上田恒次は、河井寬次郎の弟子にあたる陶芸家である。上田は京都市立第二工業学校(現京都市立伏見工業高等学校)陶磁器科を卒業し、独学で建築を学んだ。上田は河井に弟子入りすることをなかなか許されなかったが、自邸の建築を相談した際に建築好き同士意気投合し、弟子入りを許されたという。1962年には日本橋三越本店美術部で自身初となる個展を開催する。以降は各地で開催。1974年には富本憲吉記念館建設にあたり、設計および工事を監督する。1987年95歳没。作品は東京国立近代美術館に収蔵されている。河井寛次郎より練上の技法を継ぐことを許された唯一の陶芸家であり柳宗悦・浜田庄司・富本憲吉らとも交流があった。

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