源内焼
源内焼
源内焼は江戸中期18世紀に平賀源内の指導によって源内の故郷香川県志度(現さぬき市)で焼かれた三彩のやきものです。
明治時代に博覧会の企画で源内の子孫によって一時再興されますが、質的にもデザイン的にもオリジナルには及びません。
源内は博物学者として長崎に遊学した折にオランダからもたらされた新しい釉薬の技術を学びます。その技術を用いてふるさと讃岐・志度の産業を振興させるため、
新しい三彩軟陶質のやきものを指導します。江戸で親しかった浮世絵の鈴木春信の工房で木型を作らせ、それを志度に送って焼かせたと言われています。
源内焼は型起こしによって制作されたもので、同笵の作品が見られます。
作品は大名家や幕府高官に収められたため、近年になるまであまり世に知られていませんでした。